NIFTYでネットワーク社会の仲間入りをさせて頂いた私ですが、あたらし物好きの性が、InfoWebへの誘惑に勝てず 1年前からホームページを作ってみたりと、だんだんと通信量が増して行くこととなります。この頃になりますと通信速度は28,800bpsとFM TOWNS II FRESHの2,400bpsに比して約10倍です。途中9,600bpsや14,400bpsの時代もあったのですがあっという間でした。

さぞ、えぬてぃてぃさんもお困りと思いきや、ネットワーク人口の爆発的増加と、インターネットと言うバイナリ(プログラムや画像)の洪水で、通信量はうなぎ上り。さて、さすがにFM TOWNS II FRESHの2,400bpsでは、限界で、FMV-475NL/Tを手に入れて28,800bpsの通信環境を整えることとなります。その後も33,600bpsから56,000bpsとあきれたスピードが出て来ました。

FMV-475NL/Tの次は、VIP5200-TR2/SELECTでした。贅沢にも、ここ 5年の間に 3台ものパソコンを購入した事は、家庭内乱を引き起こすのに十分な効果がありました。ただのパソコンブーム便乗派ならば、とっくの昔にほこりをかぶったパソコンを売り飛ばしていたでしょうが、ネットワーク社会の存在を知ってしまったら、ほこりをかぶるどころか、改造の連続でした。

いったい何が面白くって夜中の2時3時まで毎晩のごとくパソコンに向かうのか。通信していたかと思えば、いきなり、ねじ回しでパソコンをバラバラにして組み立てたかと思いきや、又、バラバラにして首をひねっている様は、奇人変人の世界でしかないのでしょう。体を気遣ってくれる優しい言葉も、浮気している亭主を叱る言葉に聞こえはじめました。

酒飲みやゴルフや釣り等は、家庭にいない訳で、亭主元気で留守がいい、となるのでしょうが、パソコンやネットワークは、家庭にいて、お互いが針のむしろ状態に陥ると言う悪夢の様な状況が繰り返されることとなります。ハードウェアで苦労している時は、物理的で説明もしやすいのですが、ソフトウェアで苦労している時は、論理的で説明がつきません。

しかし、ここに来て、大きく状況が変化しました。我が家の革命とも言うべき事件は、今年(1998年結婚10年目)はじめに起こりました。去年さんざん探して諦めていた持ち家の購入が、ネットワークとパソコンのお陰で具体化し、現在は、新居でこの原稿を書いています。年末の生命保険の見直し、住宅金融公庫での返済シミュレーション、10年間の家計シミュレーション。

インターネットで生命保険会社の信用調査を行い、住宅金融公庫のホームページで綿密な返済シミュレーションを行い、保険料の無駄払い分と、住宅資金の返済分と、物価上昇率と、子供2人の大学までの教育資金や自動車の買い替え資金と言ったこと等々まで家計の10年間を見通したパソコン上のシミュレーションで、購入を決意できたのでした。

現在でも、ネットワーカと家庭は、申し分ない良い関係と言い切れないのですが、以前の針のむしろ状態は緩和されました。家が広くなったこともありますが、今流行りのガーデニングにも趣味のはばが広がり、家族とのコミュニケーションが多くなりました。ただ、借金が30年間もあり定年後も返済が待っていることを考えると暗くなります。

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